MCP サーバーの設定方法:インストール・構成・動作確認
Claude Code、Cursor、VS Code、Claude Desktop で MCP サーバーを設定する方法。サーバーの探し方、信頼性の確認、インストール、API キーの安全な追加、動作確認までを解説します。
MCP サーバーを設定するには、まず接続したいツール向けのサーバーを見つけ、信頼できる提供元のものかを確認します。次に AI クライアントに追加します。リモートサーバーなら URL、ローカルサーバーなら npx -y package や uvx package のような起動コマンドです。API キーは環境変数か OAuth で渡し、クライアントを再起動または再読み込みして、サーバーのツールが表示されることを確認します。
このガイドは既存のサーバーを使うためのものです。自分で作りたい場合は MCP サーバーの作り方を参照してください。手順はどのクライアントでも同じで、変わるのは設定を書く場所だけです。
ステップ 1:適切なサーバーを探す
MCP サーバーディレクトリで検索するか、カテゴリから探します。各掲載ページには、インストールコマンド、トランスポート、必要な環境変数が載っています。人気のサービスなら、まずベンダーの公式サーバーを探しましょう。GitHub、Notion、Sentry をはじめ、多くのベンダーが自社のサーバーを公開しています。
次に、どちらの種類が必要かを決めます。
| リモートサーバー | ローカルサーバー | |
|---|---|---|
| 追加するもの | URL(例:https://mcp.example.com/mcp) | コマンド(例:npx -y some-mcp-server) |
| 実行場所 | 提供元のインフラ | 自分のマシン |
| サインイン | 通常はブラウザでの OAuth | 通常は env に入れた API キー |
| 事前インストール | 不要 | Node.js(npx)、uv(uvx)または Docker |
| 向いている用途 | SaaS ツール(GitHub、Notion、Linear) | ファイル、ローカルアプリ、社内ネットワーク上のデータベース |
どちらかわからない場合は、リモート MCP サーバーガイドで違いを詳しく説明しています。
ステップ 2:信頼できるか確認する
MCP サーバーはあなたの認証情報で動作し、ローカルサーバーはあなたのユーザー権限で動きます。何かをインストールする前に、2 分だけ確認しましょう。
- 誰が公開しているか? ベンダーの公式サーバー、または公開リポジトリを持つよく知られたメンテナーのものを選びます。
- メンテナンスされているか? 最近のコミットがあるか、Issue に返信があるか、README にすべてのツールが載っているかを見ます。
- 何ができるか? ツール一覧を読みます。「Jira チケットを読む」サーバーなのにプロジェクトの削除までできるなら、読み取り専用トークンを渡すべきです。
- 最小権限の認証情報。 スコープを最小限にした専用トークンを作ります。GitHub なら、特定のリポジトリに限定した fine-grained PAT です。
- バージョンを固定する。 共有設定ではローカルサーバーのバージョンを
npx -y package@1.4.2のように固定し、悪意のある更新が自動で実行されないようにします。
チェックリストの全体は MCP セキュリティのベストプラクティスにあります。費用については MCP サーバーは無料かを参照してください。
ステップ 3:前提ソフトウェアをインストールする
リモートサーバーには何も必要ありません。ローカルサーバーには、起動コマンドが使うランタイムが必要です。
npx ...には Node.js が必要です。node -vで確認します。uvx ...には uv が必要です。uvx --versionで確認します。docker run ...には Docker が起動している必要があります。Docker MCP Gateway でコンテナを一元管理することもできます。
クライアントは最小限の PATH でサーバーを起動することがよくあります。サーバーが「command not found」で失敗する場合は、設定内の npx や uvx を、which npx や which uvx で得た絶対パスに置き換えてください。
ステップ 4:キーと一緒にクライアントへ追加する
以下は、よく使われる 4 つのクライアントでの同じパターンです。トークンをヘッダーに入れたリモートサーバーと、API キーを env に入れたローカルサーバーです。
Claude Code
# Remote server, token in a header
claude mcp add --transport http github https://api.githubcopilot.com/mcp/ \
--header "Authorization: Bearer YOUR_GITHUB_PAT"
# Local server, key in the environment
claude mcp add --transport stdio --env AIRTABLE_API_KEY=YOUR_KEY airtable \
-- npx -y airtable-mcp-server
Claude Code 自体のフラグは -- の前に、サーバーの起動コマンドはその後に書きます。OAuth を使うサーバーは、ヘッダーなしで URL を追加し、/mcp からサインインします。スコープ、.mcp.json による共有、$ による変数展開については Claude Code MCP ガイドで解説しています。
Cursor
プロジェクトの .cursor/mcp.json を編集するか、全体に適用するなら ~/.cursor/mcp.json を編集します。Cursor は ${env:NAME} を展開するので、キーをファイルに書かずに済みます。
{
"mcpServers": {
"airtable": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "airtable-mcp-server"],
"env": { "AIRTABLE_API_KEY": "${env:AIRTABLE_API_KEY}" }
},
"remote-example": {
"url": "https://mcp.example.com/mcp",
"headers": { "Authorization": "Bearer ${env:EXAMPLE_TOKEN}" }
}
}
}
詳しくは Cursor MCP 設定ガイドをご覧ください。
VS Code
.vscode/mcp.json では servers キーを使い、各エントリに type が必要です。password: true を指定した inputs エントリは、サーバーの初回起動時にキーの入力を求め、入力内容を隠します。
{
"inputs": [
{
"type": "promptString",
"id": "airtable-key",
"description": "Airtable API key",
"password": true
}
],
"servers": {
"airtable": {
"type": "stdio",
"command": "npx",
"args": ["-y", "airtable-mcp-server"],
"env": { "AIRTABLE_API_KEY": "${input:airtable-key}" }
}
}
}
リモートサーバーの場合は、"type": "http" と url を指定します。VS Code はまず Streamable HTTP を試し、使えなければ SSE にフォールバックします。VS Code MCP ガイドを参照してください。
Claude Desktop、ChatGPT ほか
Claude Desktop は claude_desktop_config.json(macOS では ~/Library/Application Support/Claude/ にあります)を読み込みます。形式は Cursor と同じ mcpServers です。編集後はアプリを完全に終了してから開き直してください。ChatGPT はリモートサーバーのみ対応しています。手順ガイド:Claude Desktop、ChatGPT、Codex、Ollama。その他のアプリは MCP クライアントを参照してください。
ステップ 5:動作を確認する
- クライアントで状態を確認する。 Claude Code ではシェルで
claude mcp listを実行するか、セッション内で/mcpを入力します。VS Code では MCP: List Servers を実行します。Cursor では MCP 設定を開き、緑のドットとツール数を確認します。 - サーバーが必要になる質問をする。 たとえば「リポジトリ X で未解決の GitHub issue を一覧にして」と頼みます。クライアントに確認されたら、ツール呼び出しを承認します。
- それでも失敗する場合は、クライアントの外でテストする。 ローカルサーバーなら、ターミナルで起動コマンドを実行します。起動して何も出力せずに待機するのが正常です。すぐにクラッシュすれば、本当のエラーが表示されます。どのサーバーでも、MCP Inspector で直接接続できます。
npx @modelcontextprotocol/inspector --cli npx -y airtable-mcp-server --method tools/list
トラブルシューティング
| 症状 | 考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|---|
「command not found」/ ENOENT | ランタイムがクライアントの PATH にない | Node/uv をインストールするか、絶対パスを使う |
| サーバーは表示されるがツールが 0 個 | API キーがない、または間違っている | README と照らして env の変数名を確認する |
リモート URL で 401 Unauthorized | トークンがない、期限切れ、またはスコープ不足 | OAuth サインインをやり直すか、トークンを再発行する |
| 接続直後に切断される | ローカルサーバーが stdout に出力している | サーバーを更新するか、メンテナーに報告する |
| 設定を変えても反映されない | クライアントが古い設定のまま | ウィンドウを再読み込みするか、アプリを完全に再起動する |
/sse で終わる古い URL | レガシーなトランスポート | サーバーに /mcp エンドポイントがあればそちらを使う(理由) |
設定を整理しておく
サーバーが増えてきても管理しやすくするための習慣です。
- 使うものだけを読み込む。 接続したサーバーはすべて、ツール定義をモデルのコンテキストに追加します。今のプロジェクトで不要なサーバーは無効にしましょう。理由は MCP ツールディスカバリーで説明しています。
- 適切なスコープを選ぶ。 個人用のツールはユーザーレベルの設定に入れます。チームで必要なサーバーはコミットするプロジェクトファイルに入れ、シークレットはファイルに書かず環境変数から読み込みます。
- ときどき見直す。 使わなくなったサーバーは削除し、トークンをローテーションし、固定したバージョンは放置せず意図的に更新します。
次のステップ
MCP サーバーディレクトリから次のサーバーを選びましょう。どこから始めればよいか迷ったら、おすすめの MCP サーバーで最初に入れる価値のあるものを紹介しています。たとえばブラウザ自動化の Playwright や、最新のライブラリドキュメントを提供する Context7 です。
よくある質問
MCP サーバーはどうやって設定しますか?
- MCP.so などのディレクトリでサーバーを探し、提供元が信頼できるかを確認したうえで、AI クライアントに追加します。リモートサーバーなら URL、ローカルサーバーなら npx や uvx などの起動コマンドです。API キーを環境変数か OAuth で渡し、クライアントを再起動してツールが表示されることを確認します。
MCP サーバーの設定ファイルはどこに置きますか?
- クライアントによって異なります。Cursor はプロジェクトの .cursor/mcp.json または全体用の ~/.cursor/mcp.json、VS Code は .vscode/mcp.json、Claude Desktop は claude_desktop_config.json を使い、Claude Code は claude mcp add コマンドか共有の .mcp.json ファイルでサーバーを保存します。
MCP サーバーを使うには何かインストールが必要ですか?
- リモートサーバーはインストール不要で、URL と通常は OAuth のサインインだけで使えます。ローカルサーバーには起動コマンドが使うランタイムが必要で、npx なら Node.js、uvx なら uv、コンテナ型のサーバーなら Docker が必要です。
MCP サーバーにツールが表示されないのはなぜですか?
- よくある原因は、API キーがないか間違っている、ランタイムがクライアントの PATH にない、クライアントが古い設定のまま動いている、のいずれかです。ターミナルで起動コマンドを実行するか MCP Inspector で接続して本当のエラーを確認し、クライアントを再読み込みしてください。